- 障害者雇用の就活がうまくいかない人はいる?
- 就活がうまくいかないときの心理①
- 就活がうまくいかないときの心理②
- 就活がうまくいかないときの心理③
- 障害者就労移行支援でできる就活対策①
- 障害者就労移行支援でできる就活対策②
- 障害者就労移行支援でできる就活対策③
- 就活がうまくいかないときに押さえたいポイント
障害者雇用の就活がうまくいかない人はいる?
障害者雇用をおこなっている企業は年々増加しています。厚生労働省が発表した令和3年の障害者雇用状況の集計結果では、民間企業だけでも全国50,306社の企業が法定雇用率を達成。雇用されている障害者の実人員は民間企業だけでおよそ50万人にのぼり、国や地方公共団体などを合わせればさらに多い数となっています。
とはいえ、障害者雇用は一般枠と比べてまだまだ求人数が少ないのが現実。また、障害特性や募集職種など双方のさまざまな条件を考慮する必要があるだけに、単に倍率だけの話で片付けられないのが障害者雇用の特徴といえます。
そのような背景がある中、就活がうまくいかない(内定を勝ち取れない)人がいるのもうなずけます。「就活がうまくいかないのは自分だけ?」と考えなくて大丈夫ですよ。
出典:厚生労働省「令和3年障害者雇用状況の集計結果」
就活がうまくいかないときの心理とは?
障害者雇用の就活がうまくいかない人は、どのような心理になるのでしょうか。ここでは、就活がうまくいかないときに陥りがちな心理について考えてみましょう。
就活がうまくいかないときの心理①就職がプレッシャーだ
まず、就職することそのものがプレッシャーになっていることが考えられます。就職したい気持ちはあっても、ブランクが長い・働いたことがない・体調が安定していないなど、心の奥底では就職に対して不安を感じている状態なのではないでしょうか。
そこへ、1人暮らしで生活できないから・親に「早く就職したら」と言われたから・周りの友達は皆就職しているから…といった理由で就活を始めても、心からの志望動機が見つからなかったり自己PRが控え目になったりして、不採用につながってしまうことがあります。
就活がうまくいかないときの心理②自分を否定されているような気がする
就活で不採用が続くと、自分を否定されているような気持ちになることはありませんか?大抵の企業は、選考で不採用とした理由をきちんと教えてくれません。不採用の通知さえしない企業も稀にあります。
自分は頑張ったつもりなのに何がいけなかったのか、どうすれば良かったのかが分からないのはつらいですよね。
就活がうまくいかないときの心理③ここまで頑張ったんだから妥協したくない
”就活はとにかく多くの企業に応募すること”とよく言われますが、特に新卒の方は実践している人も多いのではないでしょうか。就活サイトで目についた企業に次々にエントリーし、不採用結果を受け続けたとします。その状態が数ヶ月から半年、場合によっては1年と続いていくと「ここまできたら今さら妥協したくない」という心理が働きやすくなります。
これは”サンクコスト効果”という心理現象です。埋没費用効果・コンコルド効果とも呼ばれますが、これまで費やしたコスト(=労力、時間)に気を取られるあまり、合理的な判断ができなくなってしまうこと。本来であれば職種や志望企業を見直す必要があっても、同じ職種やより高い条件の求人に応募を続けてしまうのです。
障害者就労移行支援でできる就活対策とは
それでは、就活がうまくいかない場合はどうしたらよいのでしょうか。障害者向けの就職エージェントもたくさんありますが、ここでは就労移行支援でできる就活サポートについて解説します。
就労移行支援でできる就活対策①長く働くための体調管理アドバイス
就労移行支援のプログラムで特徴的なのは、セルフケアによる体調管理のアドバイス。どんなときに体調を崩しやすいのか、どうしたら回復するのかといった自分の体調を把握し、体調をセルフコントロールできるようにサポートします。
毎日の体調を記録につけ、スタッフと一緒に振り返ります。これを長い期間継続することで、自分の体調の傾向が分かり、体調が安定していきます。そうすることで、フルタイム働けるセルフコントロールのコツが身についたり通勤可能な範囲が広がったりして、結果として求人の選択肢が多くなるのです。
就労移行支援でできる就活対策②特性把握・自己分析サポートで合う仕事をマッチング
また、得意・不得意を含めた自分の特性を把握できるプログラムも就労移行支援にはあります。就活に欠かせない自己分析も1からサポート。障害特性を伝わりやすくまとめた応募書類が出来上がるのはもちろん、本当に長く続けられる仕事とのマッチングの可能性も高くなります。
毎日顔を合わせて話をするからこそ、自分では気づかない長所や得意を見出せるのが就労移行支援のメリットといえます。
就労移行支援でできる就活対策③企業見学・実習のセッティング
就労移行支援では、もちろん就職活動もサポートしています。ハローワークや就職エージェントと異なるのは、企業見学や職場実習のチャンスも多いこと。求人票からは見えない職場の雰囲気が入社前に分かるのは、大きな安心材料ですよね。
企業見学や職場実習は、スタッフが日程や条件の調整から同行まできめ細かくサポートします。安心した気持ちなら職場実習でも本来の力を発揮できて、採用に1歩近づくことが可能になりますよ。
就活がうまくいかないときに押さえたいポイント
就活がうまくいかないときは、とかく「内定」に意識が向きがちです。しかし、内定がゴールではないことはしっかり頭に入れておきましょう。内定したのは良いけれど、無理な勤務条件で長続きしないという事態は避けたいもの。安定して長く働けて、自己実現に近づく仕事に出会えるよう、エナベル松戸は応援しています。