質問できない

仕事を進めていて、分からないことに直面したらどうしますか?上司や先輩に質問してスッキリ解決するのが理想ですが、中には「怖くて質問できない」「質問の仕方が分からない」など、質問できないという経験をした人もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、質問できないよくある心理パターンについて解説。就労移行支援から就職した人に向けて、仕事をばっちり覚えるための質問力の鍛え方についても紹介しています。質問できないで困った経験のある人は、ぜひチェックしてくださいね。

質問できないのは日本人の国民性?

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質問できないのは、日本人の国民性も理由のひとつかもしれません。「一を聞いて十を知る」ということわざがあるように、日本では少ない情報から多くを察する力が美徳とされてきました。また、昔ながらの職人さんの間では「技は盗むもの」という仕事の覚え方も浸透していましたね。

一方、優秀な人種というイメージのあるユダヤ人の文化では「1000聞いて100を知る」という教えがあるそうです。疑問に思ったことはどんどん質問することで、知識を深めて成長することを大切にしているのです。

とはいえ、今の世の中はグローバル。日本人だから質問できないのは仕方ないとあきらめないで、疑問や分からないことをスッキリ解消できるようになりたいものですね。

質問できないよくある心理パターン5つ

まずは、質問できない人にありがちな心理を挙げてみましょう。思わず「あるある!」と言ってしまう人もいるのではないでしょうか?

質問できないよくある心理1:声をかけるタイミングが分からない

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上司や先輩が忙しそうな時は、声をかけにくいものです。さすがに打合せ中や電話中に質問するのは憚られますが、中には上司や先輩が1人でいる時であっても声をかけられないという人もいます。

そんな人の心理は、「今忙しいのではないか」「声をかけたら作業を中断させてしまうのではないか」と気を揉んでしまうことが挙げられます。そして、「忙しそうだからまた今度にしよう」と質問するタイミングを先延ばしにしてしまったり、何とか自分で解決しようとしてしまったりするのです。

質問できないよくある心理2:怒られそうで怖い

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上司や先輩との相性の問題もあるでしょう。相手の反応に敏感な人にとっては、「こんな質問をしたら怒られてしまうかも」と、質問することへ恐怖心を感じることもあるのではないでしょうか?

しばしば注意を受けることがある人は、尚更「どうせまた叱られるだろう」という心理が働いて、質問できないことになってしまいます。

質問できないよくある心理3:的外れな質問でないか不安

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何が分からないのか分からない時に起こりがちな心理です。ピンポイントな内容ではなく全体が何となく分からない時は、質問したくてもできないことがありますね。

何を質問していいか分からない状態の時は、質問も的を得ないものになりがちです。「とんちんかんな質問をしてしまうのではないか」と不安になって、質問できなくなってしまう人もいます。

質問できないよくある心理4:前に教わったかもしれない

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作業のやり方や手順の説明を受けた後、分からなくなった時に起こりやすい心理です。その部分について説明があったかどうか曖昧で、「もし前に1回教わっていたら、もう一度は聞きにくい」と考えてしまいます。

そして質問しないままメモやマニュアルを読み返し、納得したつもりになって進めてしまうことも起こり得ます。

質問できないよくある心理5:「自分で考えて」と言われそう

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「何でも質問してくださいね」と言いつつ、いざ質問したら「それは自分で考えてみて」と返された経験はありませんか?手取り足取り指導するタイプではなく、あえて考える機会を与えて成長を促す方向性の上司・先輩にありがちです。

そういったタイプの上司や先輩を持つ人にとっては、質問したいことがあっても「これは質問していいことなのか、それとも自分で考えるべきことなのか」と悩んでしまうことになります。

質問できないでいるとどうなる?

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実際には、質問しなくても結果として何とか解決できたことも多いでしょう。もちろん、その時あなたは正しい判断をしたと言えます。しかし万が一、質問できないまま進めてしまうことでトラブルが起こったとしたらどうでしょうか。

そのトラブルの対処のために、質問できないプレッシャーよりももっと大きなストレスを抱えてしまうかもしれません。「あの時ちゃんと質問しておけば良かった」ということになるのです。

また、あやふやな理解のまま過ごしていると、自分に後輩ができた時にきちんと説明してあげることができなくなります。そうなると、後輩から頼りにされなくなってしまいますね。

仕事を確実に覚える質問力の鍛え方

今、仕事をする人の間では「質問力」が注目されています。一口に質問といっても、つまづいている箇所の解決方法を教えてもらう質問から、将来の展望に関する質問まで様々です。

ここからは、就労移行支援から就職した人に向けて、効果的な質問の仕方をご紹介します。質問できない人も、ぜひ試してみてくださいね。きっと仕事がすんなりと身につくようになりますよ。

質問力の鍛え方1:自分の理解しているところまでを伝える

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作業手順などを質問したい時は、自分がどこまで理解しているのかを説明したうえで質問すると良いでしょう。「ここまでは〇〇だと理解しているのですが、この先は△△でよろしいでしょうか?」といった質問の仕方です。

相手にとっては、答える内容がよりはっきりして答えやすいだけでなく、その前段階の理解度も把握することができる質問です。「ここまではしっかり理解してくれている」と安心できるのです。

ここでポイントになるのは、分からない部分も自分なりに考えて「これでいいのでしょうか?」と確かめる形で質問すること。その考えが正しければ「それで大丈夫ですよ」という確認になり、たとえ間違っていたとしても相手が修正してくれます。「ここから先は分かりません」と、相手に一から説明させるのは避けた方が良いですね。

質問力の鍛え方2:納得するまで質問する

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質問するのをためらってしまう方で、質問したとしても消化不良のまま済ませてしまうことはありませんか?質問して返ってきた答えを完全に理解できなくても、何度も聞き返すのを遠慮してその場を終わらせてしまうといったことです。

せっかく勇気を出して質問したのですから、ここは分かるまでしっかり教えてもらいましょう。その時、聞いたことを復唱することが大切です。聞いたことを自分の言葉で再現することで、自分の理解が深まるだけでなく、自分がどんな風に理解したかを相手に伝えることができるのです。

質問力の鍛え方3:質問するのは成長のためと考える

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質問できない人は、「質問するのは悪いことだ」と思わず、「質問すると分かることが増える」と前向きに捉えてみてはいかがでしょうか。仕事で分かることが増えると、自分が成長できるのはもちろん、職場も助かることになります。

自分一人で考えて答えを導き出せることがある一方で、考えても解決できないこともたくさんあります。一度は「こういうことかな?」と考えてみて、それでもはっきりしない場合はしっかり質問しましょう。もしかしたら、あなたの質問が会社にとって新たな視点となるかもしれませんよ。

質問もコミュニケーションのひとつ

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質問には、分からなかったことが分かるほかにもメリットがあります。質問する人と答える人が話をすることで、お互いの考えていることが理解できてコミュニケーションが深まることも。

また、質問する時の声のかけ方や、答えてもらった後に感謝の気持ちを伝えるなど、1人では養えないコミュニケーションスキルも向上しますよ。

分からないことはためらわずしっかり質問!

質問するのが苦手な人に向けて、質問力の鍛え方をご紹介しました。仕事をする上で、分からないことは誰にでもあります。自分で考えて解決すること・分からないことは遠慮せずに質問することのバランスを取りながら、じっくり仕事を覚えていきましょう!質問できないことで悩みを持つ方は、就労支援員に相談するのもおすすめですよ。

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