リアル体験談

エナベル松戸のメンバーの皆さんは、就職を目指して日々コツコツと活動しています。その成果が実り、晴れて就職する方も続々と。就職を決めたメンバーさんたちがどんな風に就労移行支援で過ごしてきたか、気になる方もいるのではないでしょうか?

そこで今回は、就労移行支援から実際に就職したあるメンバーさんにインタビューし、体験談を語っていただきました。就労移行支援から就職できるの?と不安な方は、ぜひ参考にしてくださいね。

なお、文中の画像はイメージです。実際の人物・場所とは無関係です。

ムカつきやすくて、すぐ不安になる自分

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就労移行支援から一般企業に就職したSです。年齢は20歳。軽い知的障害があると言われてる。

僕の性格は短気なところがある。ムカつきやすいと思う。自分の短所を指摘されたり、理不尽だと感じたりするとムカつく。それを表に出したりはしないけど。

困るのは、すぐ不安になっちゃうこと。不安で何回も確認してしまう。合ってるとは思うんだけど、念のため。ミスするよりは、質問しすぎって言われても聞こうと思ってる。「合ってるよ」って言ってもらえるとホッとする。

初めての場所も不安。「どういう人がいるのかな?」って不安になる。何をどうやって話せばいいか分かんないし。

僕が就労移行支援を利用したきっかけ

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就職したくてハローワークに行ったら「就労移行で学んでからの方が良い」ってアドバイスがあった。そう言われて、確かに世の中のことを知らないままで就職するのは怖いなと思った。

それで、就労移行の訓練をしながら社会のことを学ぼうと思って、エナベル松戸に入った。

就労移行支援はこんなところ

エナベル松戸の見学でスタッフから説明を受けて、「自分にもできそう」と思えた。僕が1年半過ごした就労移行支援事業所はこんなところだった。

学んだこと、できるようになったこと

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就労移行では色んな訓練をした。パソコンではExcelに触れたし、憧れだったプログラミングの勉強もできた。他に、集団プログラムでビジネスマナーとか、ソーシャルスキルとかのことを皆で学んだ。そこでは、人の意見を尊重することも学べた。

セルフチェックシートを毎日書くうちに、自分が日々どんな風に生活しているかが分かってきた。モヤモヤした気持ちを書く欄もあって、スタッフと一緒に考えて気持ちを切り替えられるようになった。

就労移行訓練で大変だったこと

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大変だったのは、朝起きること。10時からの訓練に間に合うように起きるのが大変だった。いつもゲームで夜更かししちゃうから、これじゃいけないと思ってゲームはエナベルからの帰り道だけすることに決めた。

毎日頑張って早く寝て、頑張って早く起きてエナベルに来た。ニートじゃ嫌だと思ったから。成人式もあったし、友達とか先生に会った時には働いてる自分でいたいと思って頑張った。

苦手なことが分かって、進みたい道が見えた

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エナベルに入ったばかりの頃はプログラミングの仕事に憧れがあった。プログラミングの勉強をやってみて、それなりに成長はした。でも、「向いてないかも」とも薄々思ってた。パソコンの操作の仕方は分かったけど、やっぱりパソコン自体が苦手かなと思った。

自分の得意なことが分かんなくなって悩んでる時、高校の友達が調理師免許を取ったのを思い出した。それで、自分も調理をやってみたらどうかなって思いついた。エナベルから飲食業界の会社に就職して、そこで調理師免許を取ればいい!と思った。

就労移行訓練でやり残したことも

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振り返ってみると、就労移行の訓練ではやり残したこともあるな。電話応対の練習をもっとやっておけばよかった。

就職してみて、職場で電話を取れないのがくやしい。電話に出ても、その先どう答えたらいいか迷っちゃって、結局取れない。もし僕が電話を取れれば、先輩の仕事がもっとはかどるだろうなって思う。もし僕しかいない時に電話が鳴ったら、出られたらいいなと思う。

就労移行支援で就活!活動開始から内定まで

就労移行訓練を続けて1年3ヶ月が過ぎた頃から、就職活動を始めた。障害者雇用でいいなと思ったのは、就職前に実習できること。初めての環境が苦手な僕にとっては安心できる。

志望企業を選んだ理由は色々

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希望の仕事は飲食店だった。苦手な接客はゆっくり慣れていくとして。あと、会社の場所も結構考えた。行ったことがない地域よりは、馴染みのある地域が良いと思った。

それで選んだのは製麺の会社。家から近かったから。工場の場所も、その麺がどこの店のものかも知ってた。まかないが食べられるのもモチベーションになった。何より、とにかく就職したかった。

行動できたのは、自分の事を分かってくれるスタッフを信じたから

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就職活動をスタッフが一緒にやってくれたのも安心できた。自分よりも、周りの人の方が自分の事をよく分かってることもある。それと、周りの人は僕より色んなことを知ってそうだし。そんな人たちのアドバイスなら、取り入れてみようと思った。

まずは行動してみて「自分のためにならないな」と思ったら、別の良い方法がその時に見つかるかもしれないし。

特訓して臨んだ実習。しんどかった

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会社を見学した後は、5日間の実習があった。実習でしっかり結果を出したくて、実習の前にエナベルで特訓した。1時間立って作業する訓練をやった。まるまる一か月。大変だったけどやってよかった。この先待ってるのは立ってやる仕事だから、体力がついたし辛さが先に分かって良かったと思う。

それでも実習本番は、訓練とは比べ物にならないくらいしんどかった。麺の箱が重かった。あんなに立ち訓練をやって臨んだけど、立ち続けることもしんどかった。筋肉痛もあった。冬だったから寒いのもあって、あったかい下着を着こんで乗り切った。

ここまで頑張った実習。これに参加したら、もう応募しないなんていう選択肢はなかった。

人生初の採用面接。スタッフと一緒だから安心して挑めた

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実習を終えて正式に応募したいと伝えると、面接の日が決まった。人生初の採用面接だ。5日間の実習は自分なりに頑張ったし、いけるんじゃないかなって手応えはあった。

良かったのは、会社とスタッフのやりとりを間近で見られたこと。自分のことを分かってくれる人がついてると思うと、安心して挑むことができた。

それでもやっぱり面接の練習はしっかりやった。面接はどんなことを聞かれるのか、どんな風に答えればいいのかをスタッフに相談して、アドバイスを取り入れて答えを考えた。

面接本番はもちろん緊張した。でも、実習で行ったことがある場所だったし、相手も知らない顔じゃなかったから不安はなかった。

念願の社会人デビュー

こうして、僕は無事に就職することができた。内定をもらって、入社までに準備することもあった。どのバスに乗ればシフトの時間に間に合うか、遅刻する時はどうやって会社に連絡すればいいか、用意するものはあるか、とか色々。スタッフに聞いて、一緒に準備した。

「しんどい」と素直に言える職場で良かった

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僕が配属されたのは、まさに麺を作るチーム。材料の粉を機械に入れて、粉に合った水を入れて、機械を操作して、生地を伸ばして巻いて。それを別の機械に入れると麺になる。3人の先輩と一緒に仕事をしてる。

先輩の中のリーダーは、僕のシフトも管理してくれている。僕は時間の計算が苦手で、遅刻とかでちょっと勤務時間がずれちゃうと何時まで働けばいいのかわかんなくなる。だから、リーダーが「今日は〇時までね」と教えてくれるようになった。

チームのみんなは、手が空くと向こうから集まってきておしゃべりが始まる。昨日こういうことがあったんだよね、とか。僕は雑談が得意じゃないから、「そうなんですね~」って聞き役に回ることがほとんどだけど。僕が質問しに行くと、ついでに「最近どう?」と声を掛けられることもある。

みんな気楽に話をしてくれるから、大変な時は「しんどい」って言いやすい。大変さに共感してくれる人がいるから、安心感につながっている。

就職してみて分かったこと・できるようになったこと

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自分が伝えたいこと、言いたいことがなかなか伝わらないなって思った。学校とか就労移行支援とか、今までは自分の思いを汲み取ってくれる環境だったんだなって。

でも働き始めて、相手にわかるようにちゃんと伝えないとわかってもらえないって実感した。意識を変えて、伝え方を工夫するようにした。話しかける前にちょっと考えてから、組み立てて話すようにしてる。夜、寝る前に「明日どうやって話そうかな」って考えちゃうこともある。

人間関係は大変。だけど会話がなければ今頃辞めていた

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就職して大変だと思ったのは人間関係。理不尽と感じることもいっぱいある。でも、周りの先輩が自分と同じ思いだって知ると安心する。

いつも始業前に、みんなで情報を共有する時間がある。みんなと話をすることがモチベーションにつながってる。みんなとの会話がなかったら、今頃もう辞めてると思う。

もうすぐ憧れの一人暮らし

仕事をしてよかったって思うことはたくさんある。その中でも、憧れだった一人暮らしが現実的になってきたのは大きな収穫だ。

仕事を続けているから一人暮らしに結びついた

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一人暮らしはずっと前からしたいと思ってたけど、入社したばっかりの頃は「自分にはできないんじゃないか」って自信がなかった。でも、働くことで自分にできることが増えたり、ちょっとミスしちゃったり、いろんな経験をしたから少しずつ自信がついてきた。

社員寮の提案もあったけど、人としゃべるのが苦手な僕は民間の賃貸で一人で住もうと思ってる。会社の人たちも背中を押してくれた。貯金が目標金額を達成するまでもう少し。

これからチャレンジしたいことも

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車の免許もほしいけど、職場の近くに部屋を借りることができたら、それは後回しでも大丈夫。今は、調理師の資格をとりたいっていう目標に向かい始めた。

調理師試験の過去問を職場の人に借りて、休憩中にちょっとずつ目を通している。受験できるようになるのは、今のフルタイムシフトで2年間の実務経験を積むこと。2年後資格を取ったら、学校の先生に報告したい。

エナベル松戸が就職をサポートします

エナベル松戸から障害者雇用で就職した、あるメンバーさんのお話をご紹介しました。障害者雇用で働く人の状況や思いはさまざまです。エナベル松戸は、就職を目指す皆さんと、頑張ったことも上手くいかないことも共有していきたいと考えています。

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