向いている仕事が分からない

就職するなら、長く楽しく仕事を続けたいものですね。その一方で、「自分に向いている仕事が分からない」と考える人も少なくありません。ここでは、自分に向いている仕事が分からなくて悩んでいる人のために、就労移行支援で適職を見つける考え方について解説します。

自分に向いている仕事がわからない?

向いている仕事がわからない

就職はしたいけれど、自分に向いている仕事が分からなくて就職活動が進まない…。そんな方もいるのではないでしょうか。

自分に向いている仕事を考えるにあたって、自分の性格や趣向をあらためて分析してみることは有効です。人と話をするのが好きな人は接客業、外出するのが好きなら例えばドライバーといったように、自己分析によって大まかな方向性は決められそうですね。家族や親しい人たちに自分の性格の傾向を客観的にコメントしてもらうのも参考になりますよ。

ただ、仕事をする前から「自分にはこの仕事が向いているはず」と決めつけてしまうのはリスクが伴います。就職してから理想と現実のギャップに直面する可能性もゼロではないからです。初めのうちは選択肢をいくつか持っておき、リサーチや見学を進めながら絞り込んでいくのがおすすめです。

また、自分に合う仕事は何だろうとじっくり考えるあまり、悩んで行動できなくなる期間があまりにも長くなってしまってはもったいないですね。場合によっては「向いているか向いていないかは実際にやってみないと分からない」と割り切ることも大切ではないでしょうか。

好きなことや得意なことがない場合はどうしたらいい?

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それでは、「もともと無趣味で好きなことが特にない」「得意なことが思いつかない」という場合はどうしたらいいでしょうか?

得意なことと言われると、人前で披露できる特技や履歴書に書ける技能を想像する方もいるかもしれませんね。そんな方には、まずは得意のハードルをぐっと下げて、普段できている行動をリストアップしてみることをおすすめします。

例えば、朝決まった時間に1人で起床できる・1人で時刻表を調べて電車に乗れる・電話をかけられる・重さを測れる・荷物を運べる…など。このように、毎日やっている行動をひとつひとつ振り返ってみると、「これはできる」と思えることがたくさんあるのではないでしょうか?

特別な技術や能力が必要な職業は確かにありますが、それがすべてではありません。世の中にはたくさんの仕事があり、できる事を活かせる場がきっと見つかりますよ。

仕事選びの優先順位を見直してみよう

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ここまでは、内面やできることの面から自分に向いている仕事を考えてきました。仕事を選ぶとなると業種に目が行きがちですが、自分に向いている仕事を見つける方法は他にもあります。次は仕事選びの優先順位を見直してみましょう。

仕事を選ぶ時のポイントは、一例として次のようなものが挙げられます。人それぞれの価値観によってポイントは変わってきます。

  • 1日のうちでいつ働くか(朝・昼・夜)
  • 働く時間が毎日決まっている方がいいか・それとも時間は問わないか
  • 電車やバスに乗って遠くまで通勤するか・それとも徒歩や自転車で通勤できる範囲か
  • 立ち仕事が良いか・座って行う仕事か
  • 休憩時に食事が出るか・それとも外に出て自由に食事したいか
  • 職場にたくさん人がいる中で働きたいか・それとも少ない人数の静かな環境が良いか
  • 同年代の人と一緒に働きたいか・それとも幅広い年齢層の人と働きたいか
  • 仕事中は制服が良いか・それとも私服が良いか

自分に向いている仕事が分からない方は、こういった細かい条件から仕事を絞り込むのもおすすめですよ。あえて業種を限定しないで優先したい条件をチェックしていくと、「自分が想像もしていなかった仕事が実はベストマッチだった」ということもあり得ます。無理なく・心地よく仕事できれば、その職場で長く勤め続けることもできそうですね。

どんな職業でも大切な能力「職業準備性」とは?

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また、就職するにあたってスキルや能力を気にする方も少なくないでしょう。実は、資格やスキルよりももっと大切なことがあります。その大切なこととは「職業準備性」です。

職業準備性とは、就職して働き続けるために必要な資質を備えること。具体的には次の5つが職業準備性で求められる資質です。

健康管理

日々仕事ができる体調を整えることです。日頃から病気やケガに気を付けることはもちろん、障害特性を自分で把握しておくことも大切になります。特性からくる体調不良があった場合は、早めにかかりつけの医師に相談したり周囲に配慮を求めたりするなどの対処ができることも含まれます。

日常生活管理

基本的な生活リズムを整え、1人でも日常生活が送れることです。栄養バランスの取れた食事や、翌日に疲れを残さないために睡眠をしっかり取ることが基本。また、入浴や歯磨き・髪型など、清潔を心掛けることや、自分が今使えるお金がいくらあるのかを把握する金銭管理も大切です。

対人スキル

周囲の人と円滑にコミュニケーションを取れることです。相手に応じた挨拶・返事や言葉遣いができるだけでなく、その場に合わせた態度やマナーなど、言葉以外の面も重要です。また、自分の要求を適切に伝えられたり、ミスをした時には謝罪ができたりといった気持ちのコントロールも求められます。

基本的労働習慣

働くうえで守るべき基本的な事柄です。まず、遅刻や欠勤をしないことが最も大切。そして、職場のルールに従って働き、「報・連・相」を適切に行えることも望ましいです。

職業適性

仕事を行うのに必要なスキルや知識があることです。また、自分にできる仕事の範囲や処理能力を把握できることも大切です。

職業準備性ピラミッド

これら5つの資質にはそれぞれ重要度があり、上のようなピラミッド型で表すことができます。この図は、就職する上で土台となるのは健康管理であり、職業適性(その仕事に向いているかどうか)は最後に考慮すべき資質であることを表しています。

就労移行支援で職業準備性を高めよう

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障害者雇用でも、もちろん職業準備性が備わっている人材が求められています。毎日きちんと出社し、ルールを守って働き、周囲の人とトラブルなくやり取りができることは、配慮のある職場であっても大切になってきます。

自分に向いている仕事を探す前に、職業準備性の5つの資質が備わっているかを振り返ってみましょう。とりわけブランクを経ての就職を考えている方にとっては、職業準備性の5つの資質を備えるのは少し大変に感じるかもしれません。

そんな時に力になるのが就労移行支援です。毎日同じ時間に通所し、就労支援員や他の利用者の方々と接する就労移行支援事業所は、職業準備性を高めやすい環境と言えます。

エナベル松戸では、毎日のセルフチェックを通して身だしなみや体調を就労支援員と振り返り、生活習慣を改善するアドバイスを行っています。また、集団プログラムでは感情マネジメントやビジネスマナーの講習を実施。個人では身につけることが難しい対人スキルも、他の利用者と一緒に学ぶとより効果的です。

就労移行支援の企業実習を活用しよう

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就労移行支援事業所エナベル松戸では、職業準備性を高めながら就職に向けた活動も行っていきます。ご自分では気が付かない長所や得意なことを引き出すのも就労支援員の役目。普段の訓練の様子や振る舞いを見て、おすすめの仕事をご提案しています。

障害者雇用では、インターンや実習を行う企業もあります。応募する前に仕事の流れや職場の雰囲気が分かるので、向いている仕事かどうかを判断する機会になりますね。このようなインターンや実習の案件も、お一人お一人の適性を考慮しながらご案内させていただきます

就労移行支援は向いている仕事がわからない方におすすめ!

向いている仕事がわからない方のための、適職を見つけるための考え方についてご紹介しました。とりわけ障害者雇用について迷いがある時は、就労支援員に相談するのがおすすめです。エナベル松戸のスタッフと一緒に、ベストマッチな仕事を見つけてみませんか?

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