働きながら就労移行支援

うつや統合失調症のために退職せざるを得なくなった方が、次に直面しがちなのは生活資金の問題。働ける状態ではないから就労移行支援を利用したいけれど、このままでは生活できない!と不安な方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、働きながら就労移行支援に通うことができるのか?という疑問にお答えします。また、意外と知らない障害者枠の失業給付金についても解説。生活できないと心配な方はぜひチェックしてください!

障害のために退職…生活できない不安も

働きながら就労移行支援

在職中にうつや統合失調症といった精神障害を発症し、やむを得ず退職した方。ただでさえ気持ちが不安定なのに、月々の給料がなくなることで生活できないという新たな心配も生じてきます。

実家で生活している方は両親に援助をお願いすることもできますが、一人暮らしの方にとっては切実な問題ですね。体調を優先してゆっくり休養したい気持ちと、働かなければ生活できないという気持ちが葛藤して、さらに追い詰められてしまう方もいるのではないでしょうか。

就労移行支援事業所エナベル松戸では、障害を持つ方のそんな不安を和らげ、再就職へ向けて一歩踏み出すお手伝いをしたいと考えています。

働きながら就労移行支援を利用できる?

働きながら就労移行支援

就労移行支援は障害を持つ方の就職をサポートする場です。しかし、就労移行支援に通っているだけでは生活できないと不安に思いますよね。そこで、アルバイトや短期の派遣など、働きながら就労移行支援を利用すればいいのでは?と考える方もいるのではないでしょうか。

結論から言いますと、働きながら就労移行支援事業所に通うことはできません。というのも、就労移行支援の対象者の条件が「働けない状態にあること」と定められているからです。アルバイトや短期の派遣とはいえ、働ける状態の方はそもそも就労移行支援サービスを利用することはできないのです。

こっそりアルバイトをしながら就労移行支援を利用しようと思っても、市区町村で行う就労移行支援サービスの受給審査でばれてしまいます。

休職中に就労移行支援で職場復帰を目指すのはOK?

働きながら就労移行支援

それでは、体調不良のために休職している場合は就労移行支援を利用できるのでしょうか?確かに働いている状態ではありませんし、就労移行支援で訓練を積んで元の職場へ復帰できれば理想的ですね。

ここで気を付けたいのは、就労移行支援の支給決定を下す市区町村の判断です。休職中は雇用関係が継続している状態ですので、「就労移行支援を利用しなくても働く能力がある」とみなされやすいのが実際のところ。行政が「休職中に就労移行支援を利用した方が良い」と判断する十分な根拠が必要になってきます。

休職中にどうしても就労移行支援を利用したい場合は、就労移行支援の面接担当者に相談しながらじっくり考えてみましょう。 

就労移行支援で働く準備をじっくりと

就労移行支援

エナベル松戸でも、就労移行支援でじっくりと訓練を積んでほしいと考えています。仮に、働きながら就労移行支援サービスを利用できる制度があったとしても、精神面も体力面も不安のある状態ではおすすめできません。

まずは、ご自身の体調を回復させることが最優先です。生活できないからという理由で、体調が良くないまま無理して働いても良い結果につながりません。次の就職先で長く働けるように準備することが、長い目で見れば安定した生活を送ることができるのではないでしょうか。

障害者枠で失業給付金を賢く受け取ろう

働きながら就労移行支援

ちなみに、退職した時に失業給付金の申請手続きは行いましたか?就労移行支援サービスを利用するなら、失業給付金の申請も忘れずに行いましょう。

うつや統合失調症といった障害が理由で退職した場合、雇用保険上では「障害者等の就職困難者」という扱いになります。就職困難者は一般の離職者よりも失業給付金の条件が優遇されているので、失業給付金の申請をする際は必ず就職困難者であることを伝えましょう。医師の診断書や精神障害者保健福祉手帳などをあらかじめ用意し、ハローワークへ申請します。

例えば、45歳未満で雇用保険加入期間が6ヶ月以上1年未満の場合、150日間に渡って失業給付金を受け取ることができます。さらに、雇用保険加入期間が1年以上であれば、300日もの間失業給付金を受け取ることが可能です。一般の離職者は最長でも150日間の給付であることに比べると、かなり余裕がありますね。

なお、失業保険の基本手当日額は、離職した日の直近6ヶ月の賃金日額をもとに計算されます。これにはボーナス等の特別手当は含まれません。概ね、直近6ヶ月の賃金日額の50%~80%が支給されます。例えば在職中の賃金日額が1万円だったとすると、失業保険は1日あたり5000~8000円という計算になります。これなら、生活を大きく心配しなくて済みそうですね。

まとめ

ここまで、働きながら就労移行支援を利用できるかどうかを解説してきました。就労移行支援は、次の就職に向けてあなたのコンディションを整えるための準備期間です。生活できない不安は、失業給付金を賢く受給することで解消できそうですね。分からないことがあれば、就労移行支援事業所やハローワークへ問い合わせるのがおすすめですよ!

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